著者:サミュエル・スマイルズ氏
翻訳:竹内 均氏
発行:2011年10月(原版1858年)
発行所:三笠書房
ジャンル:自己啓発・ビジネス
読書期間:2020年11月・約10日
『自助論』読書感想文
イギリス人であるサミュエル・スマイルズ氏の本になる。竹内 均氏がこの本を翻訳したのが1985年、僕が20才の時。僕はたぶん初めて手にしたと思う。原版の発行は1858年。
1858年、日本では安政4年らしい。安政4年と言っても良く分からない。5年前の1853年に黒船が来航し、1860年に桜田門外の変、そして1868年に江戸幕府が幕を閉じる。1858年の日本は正に激動の時代、真っ只中である。こんな時代に書かれた原作が、現代にも伝えられていることに感銘を受けた。
内容は著名人の言葉や生き方を代用し自助論としてまとめられている。単純に一言でまとめると『勤勉と努力』そして『勤勉と努力』ができないものに成功はない。これにつきると思う。
本の構成
- 自助の精神
- 忍耐
- 好機を確実にいかす
- 仕事
- 意思と活力
- 時間の知恵
- 金の知恵
- 自己修養
- 出会い
- 信頼される人
以上8つになる。
成功者として評価された多くの人は、貧しさや困難を勤勉と努力、逆境に果敢に挑んだ人である。このようなことが繰り返し書かれている。
現代に置き換え考えみる。
「貧しさ」は時代背景によって異なり、現在ではあまり当てはまらないのかもしれない。しかし、成功者と言われる人は夢中に取り組み学び努力し実践をしてきた人であることは時代に関係ないと言える。
例えば、ユーチューバーで成功をしている人。
くだらない動画を作って広告料で稼いでいると批判する人も多いが、しかし稼ぐまでの過程は決して簡単なことではない。それは自分で動画を撮影して編集してみるとよくわかる。勉強と鍛錬と持続と忍耐力がないと続けることはできないだろう。
ユーチューバーで成功している人たちは、動画制作に熱中しそれに取り組むことができる資質があるんだろう。僕にはその資質はないが、今自分がしている仕事には楽しさややりがいを感じ夢中になれていると考えている。ようは人それぞれであるということだ。人様の仕事を批判する前に自分の仕事について考えてみるべきであろう。
本当の自立
僕の目標である「本当の自立」
僕の中での自立は「家族を養い、食事に困らない、物質的充足感を得られる生活、これを前提した上の「人を充てにしない、国や社会に頼らない経済的自立」が目標でもある。
そして、生涯熱中して働くことができる。これが僕の人生の生きがいであると考えている。
自分のワークスタイルについて改めて考える機会が得れる本であった。
そしてライフワークをみつけるきっかけにもなると思う。
50代の人にもぜひ読んでもらいたい。

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