【55歳の読書感想文】築山節)『フリーズする脳』

50代からの読書感想文読書感想文

著者:築山節氏
発行日:2005年11月
発行所:NHK出版
読書期間:2020年8月5日~8日

【読書感想文】『フリーズする脳』思考が止まる、言葉に詰まる

『フリーズする脳』一言感想文

「あれ、何やるんだったけ、、、」やろうと思ったことを忘れてしまう。
「え~と・・・・・」会話中、言葉につまる。
「顔は分かるがタレントの名前が出てこない。」
こんなことは日常茶飯事である。このような現象だけではないが僕のような日常茶飯事にある物忘れ症状をこの本ではフリーズする脳と例えている。
この本は「ボケ初期症状に焦点を当てて、原因と対処法を検討していく」本とある。著者は脳神経外科専門医。難しい専門用語が極めて少なく一般人の読み手を非常に意識されて書かれた本であることが良く分かる。

15年前の本になるが十分に現代に置き換えて読むことができ、冒頭から巻末まで興味深い内容が満載である。ぜひ読んでもらいたい一冊。

【50代おっさんの読書感想文】築山節)『フリーズする脳』

『フリーズする脳』いくろうのレッドマーカー

この本は参考になる箇所が多く、抜粋するには非常に難しい。その中でも印象的な部分5つを抜粋したい。

現代人への危惧
現代人は脳の使い方を偏らせる要素が多分にある。
一日中パソコンに向かっている。耳にヘッドフォン、コミュニケーションは基本的にメール、思い出す代わりにインターネットで検索をする。計算などの雑多な思考作業は道具に任せる等々。これらにより脳を劇的に訓練する機会を失っている。
確かにその通りである。僕の場合、外にでる仕事以外はパソコンに向かっている。そしてメールが日常においてもっとも多いコミュニケーション。考える、思い出すことが減りインターネットに依存している状態である。

ボケの原則
自分でしなくなっている。「何か」を誰かが補ってしまっている。
誰か:パソコン、インターネット、携帯電話、カーナビ。
僕は車をよく運転するが「カーナビ」は良く分かる。昔は地図を片手に道を間違いながら、より良い自分なりの道を覚えた。そして運転しながら頭の中でルートを描く。
しかし「カーナビ」はそうではない。音声に従って運転するだけである。それは前から感じていたこと。カーナビは便利であるが、なるべく自分のルートを考え運転するように心がけている。
本書では、以前の自分と比べて何かできなくなっていることを気にかけ、それを自分で補おうとしていくことが大事、とある。

前頭葉の訓練
仕事でいろんな会話をし頭を使っていると思いがちになる。しかし専門的な話を繰り返しだけであったり、専門分野であれば反射的・パターン的な組み合わせは容易であり脳機能はあまり使っていないことになる。
前頭葉の訓練には、いろいろなテーマの話をいろんな組み立てですることがいい。
仕事に関わらず、色々なことに興味を持ち、感じ、それを表現できる場を探すといいのかもしれない。

働き盛りのボケの原因
何もしない状況ではなく、一つのことをやりすぎている場合に多い。
仕事への意識が強いあまり、他のことをやることが億劫になるなど、
これは良くわかるような気がする。僕は仕事をしていることで安心感を感じる。PCに向かうことで、大した進展がないにも関わらず、仕事したつもりになる。それで納得感が得られ、他の事に取り組むことが罪悪感とも感じ億劫になる。

ネット依存から解放
もの忘れというよりも、思い出す機能がインターネットにより低下している。「脳は怠け者」であると筆者は言う。
「思い出すという行為よりもネット検索で調べる方がラクである」
日常的な行動にネット検索が欠かせなく、ラクである。
まさに脳は怠け者であることが分かる。

ネット依存から解放されることが良いのだろう。
この本は2005年になるため、ネット依存から離れるためにPCを閉じてコーヒーを飲んでひと休みすると良いと書いてある。
ひと昔のインターネットはPCであった。そのためPCを開く手間があった。PCを開くのであれば考えるという選択もあった。しかし現代ではスマホである。PCのような開く手間なくインターネットを利用できる。現代ではインターネットから離れることは無理に等しい。
僕は「週の1日でも静かな日を」と机の前に貼っている。静かな日とはPC、スマホ、タブレットに触れない日である。しかし、中々難しく。僕の中で大きな課題となっている。

『フリーズする脳』まとめ

10個のケーススタディをもとにフリーズする脳と対処法について書かれている。ケーススタディは全て若い人。もの忘れ、ボケは年を取る人の症状と考えるが、現代では多くの若い人がボケ症状と考えられるケースがあるらしい。それを危惧し若い人をケーススタディとして書かれていると考える。

まずできること「思い出す行為」

いろいろなケースによるボケ症状による対処が書かれているが、まずは簡単にできることは「思い出す」ことであろう。すぐにネット検索に頼らずに「思い出す」癖をつけることつけるがまずは簡単にできる対策になるに違いない。

テレワークの危惧するところ。

コロナ禍ではテレワークが推奨されている。テレワークには良い点は多くあるが、脳の低下によるボケ症状は更に進むともいえる。それはネット依存が更に進むからである。
テレワークにより、人と触れることが少なくなり、通勤による日常社会とふれあう機会も減る。それをネットで補うことを懸命に推奨する。
これから心の病が増え、ボケ症状の低年齢化が更に進む世の中になるのかもしれない。

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のしろいくろー
この記事を書いた人

1965年東京都生まれ、現在東京都在住。
若い時の自分、今の自分では感じ方も変わっている。しかし、容姿は変わり、年を重ねている実感はあるが、人生への情熱はまだまだ衰えることはないと思っている。そんな自分へのこれからの人生の記録としてこのサイトを開設した。

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