【55歳の映画感想文】スウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』

【50代おっさんの映画感想文】幸せなひとりぼっち映画感想文

監督:ハンネス・ホルム
出演:ロルフ・ラスゴード, バハー・パール, フィリップ・ベリ
ジャンル:コメディー, ドラマ
日本公開:2016年12月

『幸せなひとりぼっち』視聴感想文

これはスウェーデンの映画。スウェーデンの作品は初めて見たと思う。
僕はスウェーデンハウスという家に暮らしている。それゆえ家の雰囲気など馴染みやすい映像でもあった。
この映画は最愛の妻を亡くし、職も失い、希望のない偏屈な59才の男オーヴェの物語。
主人公オーヴェが暮らす街にイラン人女性とその家族が新しく加わる、その家族と交流することでオーヴェの心が徐々に開かれる過程を描く。そして主人公オーヴェの偏屈さをコメディカルに表現される。これがこの映画のひとつの面白さ。また、ユーモアな演出と合わせてオーヴェの過去の悲劇が描かれている。

「スウェーデンという国」この映画でつの思うこと。

2つの車ブランド「サーブ、それともボルボか」

ボルボとサーブ。この2つが日本でも有名なスウェーデン車ブランドになる。今は「サーブ」ブランドは消滅しているが、この映画からスウェーデン人にとって2つの車ブランドへの愛着が窺える。「サーブ、それともボルボか」オーヴェ(サーブマニア)とその友人(ボルボマニア)が車で競うシーンが面白い。そして友人がBMWを選ぶことでオーヴェは友人との親交辞める。このようなシーンから、自国へ愛国心も描いていると感じる。

これを日本に置き換えること「トヨタか日産」「トヨタかホンダ」等になるが、この映画で描かれるほど日本車ブランドへの愛着は存在しないだろう。日本人は物に対するこだわりというものが少ないのかもしれない。

【50代おっさんの映画感想文】スウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』
サーブ、それともボルボか

行政の2つの強制力

これは断定した話ではない。単なるこの映画から見えるスウェーデンの国のイメージである。そのシーンが2つある。

・家の取壊し
日本に置き換えると建築基準法に準じていない建物を取り壊す強制力である。日本でも違法と判定された建物は行政より指導される。映画のため大袈裟に表現されていると思うが、行政の強い強制力を感じた。

・福祉先進国であるが故の家族の反感感情
スウェーデンは福祉先進国であることは有名。日本でもスウェーデンをひとつのモデルとして福祉制度が考えらている。
この映画では、介護を要する人が強制的に施設に入れられるように書かれているように感じた。そしてそれに対しての家族反感と思えるシーンがある。
「家族で介護を望んでいる、だから施設にはやらない」
このような感じである。もしこれが僕の感じた通りであれば福祉国家としての徹底さが窺える。

『幸せなひとりぼっち』まとめ

ひとりの孤独な男が、新しい隣人家族によって人の暖かさを改めて感じる、そして、オーヴェ自信が人に必要にされていることが、人生にとって有意義なことであると感じ、人生の終わりを迎える。
また、最愛の妻に先立たれる男の寂しさが描かれるが、これは自分と重ねて合わさる。
もちろん僕の妻は元気である。しかし、妻より先に逝きたいと思う気持ちは強い。妻が病気に罹る姿や最後となる姿を見たくないからだ。男の妻への心情もこの映画の見どころ。

年老いた男がどう生きるのか。

「他人から必要とされていると感じれる人生」
これが誰しも生きがいになるように思う。しかしどんなに技術やスキル、経験を持っている人でも、頑固で偏屈ではダメということであろう。「男の生き方」にはいろんな描き方があるが、この映画のような「晩年の男の人生」をテーマとして書かれることは多い。

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のしろいくろー
この記事を書いた人

1965年東京都生まれ、現在東京都在住。
若い時の自分、今の自分では感じ方も変わっている。しかし、容姿は変わり、年を重ねている実感はあるが、人生への情熱はまだまだ衰えることはないと思っている。そんな自分へのこれからの人生の記録としてこのサイトを開設した。

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