監督 ロドリゴ・ガルシア
主演 アン・ハサウェイ, パトリック・ウィルソン, デヴィッド・モース
ジャンル ドラマ, サスペンス
日本公開 2009年3月
【映画感想文】パッセンジャーズ
ジェニファー・ローレンスが出演している映画「パンセンジャー」とは違う。パンセンジャーズだから複数形だ。旅客たちになるんだと思う。
この映画は飛行機事故に遭遇した人たちのストーリーになる。
飛行機事故で幸いに助かった人たちの心のケアをする医師アン・ハサウェイ。そしてその乗客のひとりと恋に落ちていく。しかし、乗客が一人、また一人と消えていく。その中、飛行機事故の原因と乗客の失踪の関係を臭わせるような展開となる。だが映画の後半に近づくにつれストーリーの真相が徐々に明らかになっていく。

見方を変えるととてもいい映画
この映画の主題は事故で命を突然奪われ、自分が死んだということが分かっていない状況を描いている。現世の登場人物は最後に登場するアン・ハサウェイのお姉ちゃん夫婦だけ。その他はアン・ハサウェイを含めて全て亡くなってしまった人。これが判明するまでラスト20分程であると思う。
「自分が死んでしまった」こと、自分で気付いていない。
「これ、ありえるよね」と感じさせてくれる。
そして死を悟ってもらう方法として「人生において大切であった人」が導いてくれるように描かれている。仏教的に表現すると成仏してもらうために導く。このような解釈だろう。
突然命を断たれた人が、人生において大切であった人が導いてくれる。
黄泉の国では本当にそうであってほしいと思う。突然の死でなくてもこうあってほしい。
亡くなった人たちのストーリー。感動的ではないが、ホッとするような、暖かく優しい気持ちにさせてくれる映画。
僕的には好きなストーリーであった。

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